安物は品質が悪いからある程度値段のするものを買ったほうがいい。
なんていいますよね。
確かにそういう場合は多いですけど、誰にでも当てはまるものではない上に、値段で品質を測ろうとしてもやはり失敗の元であるのでは?という話。
安物は品質が悪い?上物は維持費がかかる&値崩れがひどい
安物と上物の品質差を知ってこそ目利きの幅ができる
値段で品質を測るのはわかりやすい所ですが、それでは「値段の高いものが至高である」という高級至上主義になりますよね。
そういう考えでも大金持ちならいいですが、私含め大半の人はお金持ちではないので「高級品が至高!でも買えない!安物で我慢....」なんてジレンマに陥ってすごく不幸な思考のループになると思うのです。
そもそも安くても謎に頑丈で高耐久だったり、値段の割に品質の良いものはたまに存在します。
特にメーカー側の「徐々に値段上げつつコストダウンしよう作戦」の初期で買えた人は比較的安くいい物を買えがちです。(味をしめて数年後に同じモノを買うと品質が下がっているという)
安物はみな一様に低品質で、上物はみな一様に高品質だと思い込むと、それこそ詐欺に引っかかるリスクも増えます。
つまるところ「自分の目利きが良くなれば、欲しい品質と価格のバランスがちょうど良い所を狙えるのでは?」と考えます。
もちろん「なんでも上物選んどけば大体間違いないのに?」と思われる方もいるでしょう。
しかし、その選択肢を生涯続けるにはまず「何を選んでも懐が痛まない経済力」を得る必要がありますよね。
上物は買った瞬間に価値が下がる。安物は下がる価値がほぼない。
高級車とか高級時計を数多くもってるお金持ちも「高く買い取ってくれるブランドは限られる。それ以外の高級品は売っても二束三文。投資にさえならない。」なんて言っている人もいます。
これって逆に考えると「お金持ちではない一般層が憧れて買いたがるようなブランド以外は中古需要がそもそもない」ということでもありますよね。
幾らからが上物で、幾らからが安物なのかは人によりますが、需要と供給が各階層で入り組んでいる構造(フラクタル)な中、確実に経済的な価値が下がるリスクを秘めているのは「下げるだけの経済的価値があるもの」だけだとも言えます。
また、上物は多くの場合で維持費やメンテナンスにも多くの費用がかかります。
例えば「クオーツ時計」と「機械式時計」でみても、高級機械式時計なんかは数年に1度オーバーホールに何万円かかかります。
だからクオーツ時計が良いなんて話ではありません。機械式の時計にはクオーツにはないロマンがあるでしょうし。
しかし「上物はその周辺も連鎖して高くすることがある」ことを見落としがちな人もいるようです。
他にも、コレクションの中に1つ上物があると、他のコレクションも上物で揃えたくなる心理などでしょうか。
安物は買わない方がいいのか?
壊れても直せる人・直したい人は買ってもいいと思う
安物は壊れやすいことも多いですが、直せる人からすれば「じゃあ直してみるか」というオモチャの1つになります。
そして、自分で直した物や、自分でカスタムしたものは値段に関わらず愛着が湧くものです。
電子機器類はもちろん、衣類でもリメイクしたり改造したりできる人は安物をカスタムのベースとしたり、自分自身の知識や技術を深める教材となり得るので買ってもいいと考えます。
最近ではジャンク品の修理系Youtuberも人気ですし、分解修理のテクニックも頻繁に公開されています。
しかし、直す壊れたら捨てるしかないという人だとまさに「安物買いの銭失い」になりますよね。
そういうジャンク品をタダ同然で買って修理して遊ぶ人がいるというサイクルが出来ている印象です。
さいごに
自分の判断は正しかったのか?と振り返る
高級品を買うのも経験、安物を買うのも経験。それを比較するのも経験。
また「どうにか買わずに工夫して目的を成し遂げる」のも経験。
高級品を買っても「買った瞬間が最高潮」だと結局銭失いであることには変わりない場合だってあるわけです。
逆に「安物の割に使えるなぁー」と感心すると、それはそれで「発見しちゃった感」があって誰かに話したくなったりします。
実際に使えるわ、話のネタになるわで銭失いになった感覚はありません。
という意味で「買う前より、買った後の振り返りがや、それを次につなげることが大事なのかな?」と思ったりします。