リチウムイオンバッテリーはあらゆる製品に使われていますよね。
スマホなどを充電するモバイルバッテリーは安く買えますが、カメラや電動工具(インパクトドライバーなど)のリチウムイオンバッテリーはなかなか高額です。
そこで「ミラーレス一眼レフがモバイルバッテリーで動いたらいいな〜」という願いを叶えてくれる製品をゲットしたので紹介します。
NEX-5をモバイルバッテリー駆動にする
SONY NP-FW50をUSB給電を可能にするダミーバッテリー
アリエクスプレスで1600円ほどで購入しました。
Amazonでも同じくらいの値段で販売されているので、アマゾンで買った方が返品対応もろもろで安心かもしれません。
作りは雑ということもなく、いたって普通です。
私はNEX5を中古購入したのですが、本体と共にオマケしてもらった互換バッテリーと見比べてみます。
7.4Vで2000mAhとのことですが、互換品は記載の容量が嘘だという口コミも多くあります。
実際にバッテリー減るのは早いですね。
私はSONYの純正を買う気にもならなければ、中華の互換品を買うのも何なのでダミーバッテリーに活路を見出した訳です。
NP-FW50のダミーバッテリーを装着してみる
裏蓋を開けます。バッテリーを入れるとケーブルがビョーンとなります。
SONYのカメラオプションパーツにケーブルを出す製品があるのか、加工の必要なくケーブルを逃すキャップがついています。
つきました。モバイルバッテリーを装着してみます。
スパイラルコードの長さがいまいちなのですが、ズボンのポッケにモバイルバッテリーを入れて気楽に撮影するにはUSB延長コードを1本追加するのが良さそうです。リール式だと邪魔にならず快適です。
こちらが起動画面。バッテリー100%でばっちり動作しました!
SONY純正のNP-FW50バッテリーは7.2Vで7.3Wh(1020mAh)あるそうです。価格が8000円ほど。
モバイルバッテリーは3.6V表記が一般的ですし、USBポートは5Vだそうです。
元々のカメラバッテリーは7.2Vですから、結構昇圧するということでしょうか。
ここで知っておきたいのは、モバイルバッテリーの容量=充電できる容量、ではないということ。
モバイルバッテリーに使われているリチウムイオン充電池の電圧は3.6Vですが、スマホを充電するためにUSBポートから出力される電圧は5Vと決められているので、昇圧するために電力を消費してしまいます。
また、バッテリーを使いきってしまうと“過放電”というバッテリーにとってのぞましくない状態になってしまうので、普通は保護回路によって使い切る前に出力が停止されます。そのため、一般にモバイルバッテリーの充電できる量は、容量の60~70%程度といわれています。10000mAhのバッテリーなら、6000~7000mAhくらいが実際に充電できる計算になります。
例えば「モバイルバッテリーが10000mAhだから、これでNP-FW50が10個分だぜ!」とはならないので注意が必要です。
何よりモバイルバッテリーなら信頼性の見込めそうな製品でも比較的手頃な価格で買えるので、あとは有線が邪魔だと思わなければまぁ使えるかと思います。
さいごに
互換バッテリーや互換インクに走る理由
モバイルバッテリーで何でも動くようになれば消費者としては「信頼性の高いモバイルバッテリーを買いそろえておく」だけである程度のツールを幅広く運用できるようになって便利ですよね。
マキタのバッテリーも幅広い自社製工具に対応していて便利です。
結局、なんで多くの人が互換バッテリーや互換インクに走るのかといえば、単純に純正品が高いからだと思います。
安全性を考慮した製造コストがかかっているとはいえ「消耗品に利益を乗せて稼ぐビジネスモデル」であるのも事実。
互換品には安全対策などのコストさえカットした危険な粗悪品も含まれる訳ですが、なんというか・・・あまりにも選択肢が無さすぎる世の中ではありますよね。
乾電池で動く製品が主だった時代で考えると、今の製品は利益重視過ぎて悪意すら感じるガチガチな製品設計であるようにも思います。
でも、スペック上げるだけ上げて「パンピーにそんな性能いらねーだろ」ってレベルの品物を毎年出して買い換えさせて、別のところでは「やれ脱炭素だ、やれSDGsだ」と言ってるのってどうなんでしょう。
それって「どうにか毎回"新しい感"を出して客から金を引き出そう」ってサイクルになるだけじゃないんですかねぇ。
モノづくりってもっとお金以外の信念や理想があるものだと思ってましたが。