インスタなど写真メインのSNSが浸透するにつれ気軽に自身の近況をアップする人達が増えました。
そんな中でネットリテラシー低く居場所や時期を特定できるような画像を気軽にあげている人も多いもの。
この記事では自称検索マニアである私が「1枚の画像や映像から居場所や撮影時期を判断する方法・考え方」をご紹介します。
注意
この記事は「方法を広めリテラシーあるSNSの利用に役立てて欲しい」という気持ちからです。
なお、これを悪用する人間を「デジタルストーカー」などと言います。
知っている人には至って普通の手段だと思うので、知らない人にはぜひ気をつけてもらいたいと思います。
でも「考え方さえ当たり前になればだれでも対策できる」から積極的に晒したい。
1枚の画像や映像から様々な事を特定する方法
<レベル1>写り込んでいる人間の服装や植物から季節を判定する
雪が積もる地方であれば雪の有無ですぐにわかるのですが、雪が積もらない地方の場合は写り込んでいる人物の服装や植物に注目しましょう。
- 半袖なら夏
- 長袖なら春・秋
- 中綿ジャケットっぽいのを着ている人がいたら冬
室内で撮られた写真でも、手にダウンを持っていたりしたら冬の可能性濃厚か
また、春と秋の判定には周囲の植物や自然がないか目を向けます。
- 道に枯れ葉が落ちているなら秋の可能性大
- 山が紅葉しているなら秋
- 道に桜などの花びらが落ちているなら春の可能性大
同じ晴れの日でも秋と春では自然の表情が異なるので、そこで見分けます。
また近年動画もよく撮られるようになりました。
人々の姿がなくとも「セミの鳴き声」が聴こえたら秒速で夏判定できるので便利です。(セミがいる所に限りますが)
<レベル2>写っている建物はもちろん、看板や広告に目を向ける
スカイツリーや東京タワーといった誰もが知ってるランドマークならすぐにわかりますよね。
しかし、オフィス街やショッピングモール内であれば全国各地にあるので特定が難しくなります。
そんな時は「写り込んでいるチェーン店の看板や広告」に目を向けます。
例えば写真内に「吉野家」と「ブックオフ」の看板が見えたら下記の手順を踏みます。
- 両者の企業ウェブサイトへ行き「全国の店舗情報」を見る
- 住所が被っている地域をリストアップしてあたりを付ける
- Googleのストリートビューであたりを付けた住所を確認
- 特定
ショッピングモールの場合はストリートビューで確認できませんので、ショッピングモールのウェブサイトへ行きフロアガイドでテナントを確認します。
また、SNSなどでホテルや高層マンションからの優雅な景色をアップする人がいますが、その中に解読できる大きさの企業看板などが写っていれば案外すぐわかります。
(そういう看板がなくても、個性的な色や形の建物があればそれがヒントになる)
その方角と位置関係をGoogleストリートビューで確認すれば「どのホテルやマンションから撮影された画像か」を断定するのにそう時間はかかりません。(絶対ではありませんが)
動画であれば、店舗入口付近は「売出し中の旬な商品」が並びやすいので、そういう部分は時期を割り出すヒントになり得ます。
(音声有りの場合)紛れ込んだ店舗BGMがUSENのヒットチャートならそれも時期を割り出すヒントになりますよね。
また、駅構内で撮られた写真などは広告が映り込みやすいのでそれらで時期の特定に役立ちます。
あからさまに「◎◎サマーセール!」など駅ビルのセール広告があればその名称を検索。
駅ビルのセールはキャッチコピーが毎シーズンごとに変わりますから、それらが映り込むといつの時期に撮られたモノか割り出しやすくなります。
何らかのマスコットキャラクター等が写り込んでいればそのキャラクターの特徴を画像検索します。
(例えば[兜 ねこ ゆるキャラ]と入れればひこにゃんに辿り着けるように)
<レベル3>洋服の販売時期から撮影された時期を割り出す
よく若い子などはファッションコーディネートなどを載せる人もいるでしょう。
こういうのも、服のブランドがわかると「いつ撮影された写真か」などがわかります。
この時に調べる先はSNSとメルカリ・ヤフオク・WEARです。
(WEARはファッションコーディネートSNSみたいなもの)
洋服の型番がわかれば型番で調べたり、同じものが新作として紹介されている過去のSNSやブログがあればヒット。
その投稿時期が(分析画像の)撮影時期に近い可能性があると判断できます。
場所については正直中古売買が盛んな今なので難しいですが、よく「○○(服屋さんの名前)行ってきた!可愛い帽子があった!」などと書き込むと大変です。
このように、SNSで「○○行ってきた!」など書けば書くほど「○○もあって、○○も生活圏内にあるということは・・・ここだ!」と特定されます。
都道府県ならバレてもいい?
「家までバレなければ、都道府県くらいならバレてもいいよ」と思う人もいるかもしれません。
しかし、わたしがこの記事で書いているのはあくまで「こう考えれば割り出し可能である」という理屈だけで、他に違う手段を講じれば家までバレてしまうかもしれません。
特に「なりすましで他人に聞き込み」や「刑事ドラマ顔負けの張り込み」をやられると、「顔」「名前」「都道府県」がわかることはだいぶヒントになるはずです。
逆に全く調べようがない画像や映像の条件
室内で撮影されていて余計なモノが写ってない
室内で撮影されていると時期や場所を調べるのはほぼ無理です。
が、これも特徴的なモノが写り込んでしまった場合は少々トライされてしまう可能性があるかもしれません。
「特定の地域にしかないお店のロゴが入った袋や食べ物」は頼りない情報ではありますが、お土産など貰い物ではないなら写さない方がよいでしょう。
森の中などどこを見ても似たような景色
街の中にある自然は季節の判断に役立ちますが、逆に自然しかない森の中などは無理です。
「スギの木ばかりということは・・・あそこか!」なんてなりません。無理無理。
逆に海の場合は「本当に砂と海しか写ってないのであればわからない」と言えます。
しかし海の向こうに山が見えるとか、小島があるとか、海の家が写ってるとかそういう特徴はヒントにされるでしょう。
音声がない・固有名詞が全てマスキングされている
映像の場合、例えば音だけでも居場所にアタリをつけられる事ってありますよね。
(セミの音だけで「夏だ!」とか、駅構内であればアナウンスや雑踏感、パチンコ店はひたすらうるさいなど)
それらが全く聴こえず、ありとあらゆる固有名詞がマスキングされているとほぼ不可能です。
固有名詞のマスキングとは「デパート名や広告など全てにモザイクをかけている」みたいなことですね。
その土地を知っている人なら文字がなくても判別できるかもしれませんが、まずは文字情報から探られるので。
顔のどアップ
自撮りといえばやはり顔。
顔が写真の80%でも占めていようものなら何もわかりません。
わかりません?
が!
日本でアイドル活動をする女性にストーカー行為をはたらき、わいせつ行為をしたとして逮捕、起訴された男が、警察の取り調べに対し、この女性の写真の瞳に映っていた景色から住所を特定したと供述した。日本のメディアが伝えた。
まとめ
過疎地よりも人の多い所の方がバレやすいので注意
ある意味で田舎よりも情報密度の濃い都市中央部の方が(マスキングされてないなら)特定は簡単です。
お店などのヒントが山程あるということですからね。
若い人達だと街中に遊びにいった事をSNSでアピールすることも多いでしょうから余計に注意が必要です。
自分で自分を守るリテラシー・防衛術が大切。
不特定多数にSNSで自分をアピールしている人はくれぐれもお気をつけ下さい!