窓用エアコンといえば腰窓につけるのが一般的でテラス窓にはつけられません。(そもそもテラス窓や掃き出し窓がある=バルコニーがある=室外機が置ける=窓エアコン不要)
しかし、どうしてもテラス窓に窓用エアコンを付けたい!という希望に沿って別売りの延長金具が存在します。
今回はテラス窓に窓用エアコンをつけてみた記録です。
注意
※どこかのショップページでJA-16Uの延長取付枠がJA-E16Dだと記載されていたので特に深く考えず買いましたが、似たような型番の機種がいくつかありました。
今回設置において本体部分を一部加工してようやく設置できたため、もしかしたら不適合パーツだったのかもしれません。ご注意を。
ハイアールJA-16Uと延長取付枠JA-E16Dを設置
本体・延長パーツ合わせて38,000円以下(ポイントバック分差し引いて35,000円以下)
本体と延長取付枠は型番調べて別々で最安値のところから買いました。
楽天のポイントバック分を含めると35,000円以下で揃ったので相当お手頃価格です。恐るべしハイアール。
本体はダンボールを引き上げると本体がさらっと出てくる取り出しやすい梱包でした。
付属品は下記。隙間埋めパテやスポンジ、リモコンにビス、ドレンホースや窓ストッパーもついてきます。
本体側の枠と延長枠を合体させる(電動ドライバーがあるとやりやすい)
こちらは取付枠です。
よくよく箱を見ると下記のようにあります。
適合機種
- JA-16タイプ全て
- JA-18D以降のタイプ全て
- JA-Y1600タイプ全て
- JA-Y1800タイプ全て
購入した本体はJA-16Uなので、やっぱり適合機種ですよね・・・。
中は説明書と延長枠、パテが入ってました。
本体枠と延長枠を結合するためには、本体側の台座を取り外さなければなりません。
電動ドライバーがあると楽です。
台座を取り外すと、枠部分の空洞が出るのでそこに延長枠を差し込みます。
付属のドリルネジを枠に空いた穴に添えて、ゴリゴリ掘削しながら固定します。
ネジの先端がドリルになっているため、手回しドライバーでも上から体重をかけながら回せばイケると思います。(インパクトがあれば快適)
接合部分は微妙に隙間ができることもあるようで、気になりますが気にしない。
上下をちゃんと突っ張ったのにうまく設置できない場合は台座を疑う
最終的にこのように設置できました。
しかし、設置に至るまで「は?ぴったりハマらないよ!」と1時間近く格闘して汗がダラダラだったのを覚えています。
原因としては、台座と本体底面の作りが合っておらず、ハマるべき所がハマっていたなかったという理由。
具体的には本体底面が下記の部分に当たっていたため、左右のこのイチをカッターで削ることで無事ハマりました。
ちなみに今はパテを全部取って、3Mのマスキングテープで隙間を埋めました。ベタベタしないしお手軽です。
なんとか取り付けるために工夫してみた点
手持ちの窓ストッパーをクランプ代わりにする
うちのテラス窓(サッシ)は残念ながら無加工でぴったり固定できる仕様ではありませんでした。(サッシ上部はうまいことハマった)
ガッチリ留めるなら枠ごと穴を空けてビスでサッシに打ち付けてしまえばいいのですが、建物にキズをつけたくないので別の方法を思案。
最終的に標準の取り付けネジを外して「窓用ストッパーをクランプ代わりに使用して動かないようにする」という方法。
本来、窓ストッパーは内側から外側にテンション(力)をかけて、鍵のかかってない半開きのマドを動かないようにするアイテムです。
今回は木片を一緒にはさみ込み「これ以上動かないよう外側から内側へ圧をかける」みたいな目的で使ってます。
工具のクランプでもよいのですが、ちょうどよいサイズがなかったのでこの大きめ窓ストッパーで代用することになりました。(窓エアコン付属品ではありません)
目的はしっかり果たしており、ネジ止めはしていませんがしっかり留められています。
本体の出っ張りを支える枠を作る
見ての通り、テラス窓に窓エアコンを付けると、やけに窓エアコンの出っ張りが気になります。
腰窓なら窓枠が長めに取られていたりするので、その上に窓エアコンが乗る形となり安心ですが、テラス窓はなんか怖い。
何かの拍子に枠が外れたら20kg近い本体がドミノのように倒れてくることになるでしょう・・・。
ということで柱代わりになる枠を作りたいと思います。
最初は太めの突っ張り棒を2本用意して、木板を挟んで突っ張ってやろうかとも考えましたが、木枠っぽいほうが見栄えがいいかなとか・・・。
長すぎてハマらないと泣く羽目になるので、少し短めに作っておいて、後から何かで隙間を埋めようと。
とりあえずホームセンターに行くと、ツーバイフォーが安く売られていました。
10フィートを買えば目的の木枠は作れる長さです。
ホームセンターでカット(1カット50円×4カット=200円)してもらったのがこちら。
余談ですが、カット済みの木材をレジに持っていったら645円+カット代200円のはずなのに、会計が2,600円とかでした。
「えー?おかしいだろ!」と思いながらも「バーコードを読んだらそう表示されるから」と店員さんに言われ「自分の見間違え?かなぁ?」としぶしぶ会計。(カットもしてもらった後だし)
とはいえ家に帰っても終始不満が残り、再度レシートを見ると「2×4 10F」ではなく「2×10 10F」で記載されていました。
- ツーバイフォー=横幅38mm
- ツーバイテン=横幅235mm
カットしてくれた店員がカット済みの木材に「2×10 10F」のJANコードを貼り付けてしまったことが原因でした。
「やいや!バーコード自体が間違ってるんじゃないか!」と木片を持って再度ホームセンターへ出向き事情を説明したら無事返金。
安く上げようとわざわざホームセンターに行ったのに、ネットで買うより高いお金を取られてはたまったものじゃありません。みなさんもお気をつけ下さい。
で、この木材を自宅でさらにカット。
積み木のように作るよりも、各木材の両端を斜めにカットしてビス止めしたほうが見た目が綺麗なので、面倒ですが斜めカットに挑戦しました。
ガイドが無いと盛大にズレるので、金属プレートを45度に打ち付けてからガイド代わりにカット。
それでもズレましたが(そもそもツーバイ材が反っている)こんな感じになりました。
木材の反りが邪魔をして綺麗にビス止めできませんでした。無念。
最後に部屋になじむよう、ウッドワックスで着色します。
うん、自分が作るにしては悪くない出来。
床から本体まで、ギリギリ1cmほど残していたので、隙間にダンボールと滑り止めシートを詰めてフィニッシュ。(ここらへん適当)
このような枠を設置することで、強度的、視覚的な安心感も増します。
木材、ネジ代など込みで1,000円くらいでした。
この枠自体がいらなくなったら枠の中にS字フックでも付けて「もっさりしたエアプランツをぶら下げるオブジェ」としても使えそうです。
これで完成とします。
騒音チェックも含めた動画もあるので、参考までに。
テラス窓に窓エアコンを設置しようと思った理由
賃貸物件で自費で壁エアコンを付けると費用がかさむ
賃貸ではエアコン備え付けの物件も多いですが、付いていない場合、壁エアコンは基本的に業者に設置・撤去を頼むことになり下記のコストが発生します。
- 本体代
- 設置費
- 撤去費(物件によっては「原状回復」として、エアコンを付けっぱなしで退去することはできません。)
また、故障した際も設置した自分が100%負担ですよね。再設置費や撤去費は何度でもかかります。
エアコンが備え付けられている物件なら管理会社や大家さんに「エアコン壊れた、どうにかして」で対応してもらえますが、自分で設置したエアコンは自分で面倒見る必要があります。
加えて、今の物件に長期で済み続ける訳ではない場合、次の物件に壁エアコンの有無により・・・。
- 壁エアコン備え付け=いまの壁エアコン不要になる
- エアコンなし=再度設置費・撤去費がかかる
窓エアコンならエアコンなしの部屋に自分で設置したり、中古で処分(売る)のも比較的簡単でしょう。
そもそも、強烈に安いので「常にエアコンフル稼働な猛暑地でもなければちょうどお手頃だなぁ」という考えでした。
ぜひ参考になれば幸いです。