今年も夏がやってきます。
猛暑日がやってきてます。
寝苦しい夜がやってきます。
現在の物件はエアコンがないのですが、寝苦しいほどの猛暑日は数日程度なので壁エアコンの導入に踏み切れなかったりしています。(他にも賃貸ならではの制約があったり)
そこで以前は窓エアコンを導入してみた訳ですが、あまりの轟音にワンシーズンで使用をやめてしまいました。
そして次なる検証は各所で有名なコロナ製の「どこでもクーラー」に決定!
「壁エアコン設置できなくて悩んでいる」という方の参考になれば幸いです。
2021/07/19追記
外気温が32〜33℃は当たり前、たまに超える日が続いております。
どこでもクーラーと扇風機でエアコンなし1LDKと戦っている私ですが、経過報告的に言うと「室内温度は温度計を見るに30℃弱で耐えている」といった所。
稼働時はパワフルモード(強)で本体もだいぶ熱くなってます。
どこでもクーラーなしで密閉した室内の気温がどれだけ上昇するかわかりませんが、恐らく33℃はいくだろうと予想します。日差しが入るならさらに上がりますね。
冷気を扇風機でうまく飛ばせば体感気温はそれほど悪くなく、黙ってれば汗はかかないギリギリラインといった感じです。(湿度にもよるか)
ちなみに稼働させると勝手に湿度も下げるので、ジメジメ感はありません。
とはいえ窓の位置と方角が大きく影響することもあり、日が差し込むような物件では急激に室内温度が上昇します。東窓なら朝方、南窓なら日中、西窓なら夕方にべらぼうに室内気温が上がる。
窓カーテンなどで日差しをシャットアウトする対策が必要でしょう。
そんなこんなで、
とても壁エアコン(普通のエアコン)の代わりになんてなりませんからね!
でも、何も無いよりすごいマシ。壁エアコンと比較しちゃいけない。
「何もない状態」と比較するなら最高!(でもちゃんと熱中症対策したい人や、体力の無い人、高齢者にはオススメしないヨ)
どこでもクーラーは室内のエアコン代わりになるのか問題
結論:冷却性能は低いが、場合により使える
こちらCDM-1019です。実は中古で買いました。(15,000円くらい)
どこでもクーラーは型番で製造年がわかるようになっておりCDM-10XXのXX部分が西暦の下二桁になっています。
メモ
- CDM-1018・・・2018年製
- CDM-1019・・・2019年製
- CDM-1020・・・2020年製
- CDM-1021・・・2021年製
大体その年あるいは前年の新品を買うと26,000円〜34,000円ほどします。(型落ち新品は安く買えることがある)
とはいえ、これまで性能自体は大幅にアップしたという話もなく、単に製造年をわかりやすくするために毎年型番が変わっているようなものでした。(今後はわかりませんが)
なので2021年のいま
「2019年製くらいなら使用頻度も低いだろうし中古を狙おう!失敗しても痛手は少ないし!」と
2019年製をメルカリでゲットした訳です。
また、意外と室内のエアコン代わりに購入したけど結果が芳しくなく手放した美中古であれば使用回数も極端に少なく狙い目。
もちろん保証などはありませんけどね。
で、このどこでもクーラーですが、見出しで書いた通り「狭い空間の室温を2度〜3度冷やす程度ならそこそこ使える」という判断をしました。
メモ
気温が上がると性能の低さが際立ってきます。
外気温が30℃いかないくらいであれば悪くない感じですが、30℃突破した途端に「ちょっと無理ですわ感」が出てきます。
ただ室内の広さや窓の大きさ、地域によっても異なるかと思うので、参考までに。
がっつり室温を下げて、静かに涼しく快適に過ごしたいなら壁エアコン以外ないです。あとはもう図書館に住むとか壁エアコン持ちの知人宅に転がり込むとか(迷惑)
とはいえどんな条件下でも発揮される訳ではなく、参考までに私の使用状況を書き残しておくと・・・
ポイント
- だいたい6~8帖くらいの空間
- その日の気温は30℃(稼働前の室温は29.5℃くらい)
- 窓から強烈な日差しが入らないこと
- 排熱ダクトで正常に排熱を外へ逃がすこと
- サーキュレーターなどで室内の空気をかき回すこと
連日猛暑になるような地域ではないので、そこでの性能はわかりません。(多分弱すぎて返り討ちに遭います)
とはいえ、そういう地域はデフォルトでエアコンついてるハズですし、どちらかといえば「年に数日の猛暑がきつい」みたいな感じの需要が多いのかな?と。
標準の布ダクトは使用せずアルミフレキを使った理由
どこでもクーラーには排熱を逃がすための布製ダクトホースが付属しています。
しかし、どうにも頼りない印象があったためホームセンターでアルミフレキ(100mm)を買ってきて自作しました。
どこでもクーラー本体側にホースを接続するパーツがあるのですが、このパーツの直径は約10.5cmと100mmのアルミフレキでは微妙にでかくてスッポリ入りませんでした。
(しかも差し込み口が2mmくらい盛り上がってて余計に入れにくい)
アルミフレキを内側から押し伸ばして内径を広げてなんとか付きましたが、もしかしたら内径がもっと大きめのアルミフレキの方が良かったかもしれません。
他ユーザーさんの実例を調べると、アルミフレキにさらに断熱材を巻いている方もいました。
確かにアルミフレキだけだと熱くなります。手で触ると「あったかい!」とわかるほどなので、外へ排出されるまでに熱が室内にいくらか逃げてしまうでしょう。
とはいえ立派な断熱材はコストが掛かるので、梱包用のプチプチ(3層のちょっと丈夫なやつ)を巻いてその上からアルミホイルを巻いてます。
それでも十分熱は遮ることができてます。プチプチが溶けるほどの熱は出ないので問題もなさそうです。
見栄えはよくないですけどね。私が使うだけですし・・・。
また、窓はテラス窓(掃き出し窓)なのですが、下から上までの高さが185cmほどありました。
既製品だと「窓用ダクトパネル」なるものがありますが、今回はホームセンターにあるMDFを使って自作しています。
といっても窓サッシの溝に入るくらいの厚さ5mmほどのMDFを半分に切って繋げただけですけどね。
あとアルミフレキ用の穴を開けて、ガムテープで止めてるだけのお粗末な作りです。
網戸の手前にMDFを配置しているため、網がフィルター代わりとなりフレキ内に虫などが侵入することはありません。(しいて言えば横殴りの雨が降ったらMDFなので濡れてやられます)
現状の改造はそれだけのなのですが、排熱がちゃんとされると私の環境では意外と使えるようでした。
どこでもクーラーと窓エアコンの両方を使った私の感想
どこでもクーラーも音はある。でも窓エアコンより何倍も許せる騒音
性能については窓エアコンの方が強力でした。よく冷えます。
しかし、窓エアコンは騒音がひどい。
特にコンプレッサーの低音が室内だけではなく近隣にも響くため、近所迷惑になりそうなことが心配で夜は使えませんでした。(寝苦しい夜につかえねー)
もしかしたら設置や固定が甘かったために共振していた可能性もありますが、それにしても稼働中は会話がままならないレベルの騒音でした。
それに引き換えどこでもクーラーは「扇風機や空気清浄機を強でブン回しているような騒音(風切り音)」な感じ。
響くような低音はほとんど感じられず、本体も室内にスッポリ入っているのでバルコニーから騒音チェックしましたが近隣に響くほどではありません。
壁エアコンの静音性に比べたら「え、うっさwww」と鼻で笑うレベルですけど、それでも圧倒的低コストで涼しい風を得るには意外と使えました。
さらに改造する方法として「本体冷却用の吸気も外から行うダブルフレキ仕様」がある
この手の改造の先駆者を調べていると「本体冷却用の吸気とその排気を外から行い、冷風のみを室内に垂れ流す」ことでさらなる性能アップが見込めるとのこと。
本体冷却用の吸気を「室内の冷え始めた空気」で行ってしまうとロスが発生するためのようです。
どこでもクーラーは両側面に吸気口がついてますが、正面左側(タンクの無い方)の吸気口が本体冷却用にあたるとのこと。
そこをダンボールや発泡スチロール箱で覆い、新たに外につながるフレキホースを付けてあげるといいようです。
壁エアコンは本体と室外機が分離してますが、似たような状態を作るということですね。
まとめ
狭い空間用になら意外とアリかも、ナシでも除湿機として使えるので便利
どこでもクーラーってそもそも「涼しい風も出せる除湿機」なので、ガチクーラーだと思うと絶望すること間違いありません。
とはいえ人によっては「夏に扇風機よりも冷たい風を浴びれて、ソレ以外は除湿機になる代物」と二役あるので意外と便利。
最悪クーラーとして使えなくても除湿機としては過不足なく使えますしね。
手放しでオススメできる訳ではありませんが、使用環境が合う人なら試してみる価値はあるかもしれません。
また、メルカリで買うと安いですが個人売買なので保証はなく、相手方がどう使ってきたかもわからない不安や心配も多いので「ダメでも除湿機として活用するよ」と最初から割り切れるなら保証のある新品を見たほうがいい場合もあるでしょう。
より冷却性能の高い置型エアコンなら可能性はあるか?
昨今、今までエアコンが必須ではなかった地域も連日猛暑になるなど、エアコンの需要が高まっているようです。
とはいえ賃貸やなんやの事情で「壁エアコンは付けられない!」という人向けか、据え置き型のエアコンが色々出ています。
特にアイリスイーヤマがこの分野に攻めているようですね。
こちらは8帖〜12帖に対応したフラッグシップモデルと言えます。重量が33.5kgもあるので結構大きなコンプレッサーを積んでそうです。窓エアコンと同じレベルの冷却能力は期待できるかも。
また、ハイアールも地味に新製品を投入しています。
スポットエアコンに関して、個人的には「冷却性能」と「騒音」が重要だと考えるのですが、性能が上がるに比例して騒音も増すようです。
今後この分野にもっと手が入り、冷却性能が高いのに静音な製品が増えると嬉しいですね。