近年、自宅勤務やリモートワークになり家にいる時間が増えた人も多いでしょう。
そこで気になり始めるのが「近隣住民の騒音」かと思います。
騒音問題では過去に何件も殺人事件が起きており、傷害事件で見れば毎年一定数発生していると言っても過言ではないと言えます。
悲惨な結末を迎える前に、どう考えるのが解決に向かうのかを考えてみます。
当記事は一個人の見解であることをご留意下さい。
騒音問題を解決するには
当事者間の話し合いが一番危険だと思う
騒音は「騒音だと感じるラインが人により異なる」という点がトラブルに発展しやすく、かつ改善も見込まれない一番の要因であると考えます。
自分は騒音を出していると思ってないのに、相手は騒音だと文句を言ってくる。
そもそも、個人間(当事者間)での話し合いは最初から上手く収まる気がしません。
一方は騒音だと思わず強気に出るでしょうし、もう一方は「相当に我慢を続けた末の怒り」だと言えるからです。すでに温度感が違います。
それを第三者である管理会社や行政が「知らんがな、当事者で話しあってや」と介入せず放置してしまうことが事態を一気に深刻化させます。
どのみち「こっちが家を出ていくか?でも迷惑かけてるのは向こうだ!」となりますし、人によっては精神を病み「相手に嫌がらせでもして追い出すか、いっそぶっ殺してやるわ」という過激な思想になる未来が見えています。
ある意味で極限状態。
このような悲惨な事件が起きないよう第三者が仲介に入らなければ今後も殺人事件は起こりうるでしょう。
騒音に悩んだら即第三者を介入させるべき
管理会社に話せば物件の出入り口付近に「騒音苦情の張り紙」をしてくれるところは多いです。
また、深夜に鳴り響く騒音や若者の叫び声などは、警察に電話すると相手の部屋まで尋ねてくれたりします。有効活用しましょう。
多くの人にとって「家に警察が訪ねてくる」ってただ事じゃないですから、この方法で解決するパターンもあるようです。
このような手段を講じても騒音が解決されない場合、民事調停や訴訟を視野にいれてもいいと考えます。
騒音トラブルによる訴訟の前例はネット上にありますし、相談に乗ってくれる弁護士等も探せばいます。
下記の記事は必見です。とても参考になるでしょう。
民事調停や訴訟には「生活に影響を及ぼすレベルの騒音であることを証明するデータ(騒音計の測定数値など)」も必要ですし訴訟費用もかかりますが、相手を牽制するためには一番有効かと思います。
しかし「訴訟費用やその手間」と「引っ越すための費用」を天秤にかけて、冷静になれるなら引っ越してしまう方法もあります。
そこまでやるつもりもないなら「管理会社や警察に訴えましたが改善が見込めないようですので、法的な対処を視野にいれております」と手紙かなんかで伝えてもいいかもしれません。ガチでしてくる人もいるのでブラフ(はったり)と思われることも少ないでしょう。
騒音を自衛するには?
物件に関しては運としか言いようがない
よく「家賃が極端に安いアパートは入居者の質が悪くて云々」とか「この地域は民度が低いから云々」とか色々聞きますよね。
でも、ぶっちゃけ運です。
家賃が高かろうが安かろうが、あるいは賃貸マンションだろうが戸建てだろうが騒音トラブルは起きます。
木造や鉄骨よりも鉄筋がいいなど、建物構造は事前に確認できそうですけどね。
私も以前住んでいた賃貸で「上階の人の足音がうるさすぎる」と悩んでいましたが、何の手を打つことなくそそくさと引っ越しました。
って思うくらいに当時はイライラしてました。
今の物件は建物の一番上の階なので足音問題は解消しましたが、たまに近隣のアパートから音楽が漏れて部屋まで届いてたりします。窓閉めても届くので私以外の部屋も迷惑してそうですけど。
私が住んでいた過去の賃貸物件では1階に住んでいるファミリーが共用部(マンション裏の周辺の建物と距離を取る砂利スペース)にキャンプ用のタープと炭火コンロ置いて夜にバーベキューしていたなんてこともありました。ワイワイガヤるのでもちろんうるさい。
あるいはよくある騒音問題として「子供のはしゃぐ声やドタドタ走る足音が響く」という悩みは聞きます。
これのシンプルな解決案としては「ファミリーじゃとても住めない単身向けワンルームに越す」ですが、一人暮らしで広い部屋を所望する人も多いですから悩ましい所ですよね。
部屋数の多い物件を選ぶほどファミリー層と被るのはしょうがないですし、2LDKは(たまに1LDKも)「結婚したてのファミリー(子供も小さい)」がよく入居してたりするので意外と騒音問題になりやすいでしょう。
小学校が遠い物件はあまり子育て層がいないのと、専門学校や大学が遠いと夜中まで「うぇーい!!!」とやる学生も少ないので、ありがちな騒音は少し回避されると考えられます。
もちろん通勤や通学を考えるとこのような目線だけで物件を決めるのは難しい訳ですが、子育て層や一人暮らし学生に不便な地域は単身者が多いです。
とりあえず無音状態を手に入れたいならイヤーマフがおすすめ
耳栓をしたり、ヘッドホンで音楽を聴くなども対策としては使えますが、より強固にしたいならイヤーマフがおすすめです。
イヤーマフは主に工事現場などで作業員が騒音から耳を守る用途で使われるもので、実銃射撃の時に付けているのを見たことがある人も多いかと思います。
中でも3M社製のPELTOR X5Aというイヤーマフは最強レベルの遮音性を誇ります。
さらに耳栓をしてからこのイヤーマフを着けると、騒音も人の会話も何も聞こえなくなるレベルになります。そのまま瞑想が捗るほど。
難点としては「耳の蒸れ」ですが、一時的に騒音から逃れる自己防衛手段として持ってて損はありません。
さいごに
「ただ黙って我慢していればいつかよくなる」は自分が苦しむだけ
冒頭でも書いた通り、相手は騒音だとわかって出してるなら悪質ですし、騒音だと思ってないならなおさら改善は見込めません。
どちらにせよ我慢が報われることは無いでしょう。
可能な限り「第三者を介入させる対策」を講じてダメならサッサと出ていくのが精神的なダメージを最小限に抑える方法かなぁと思います。
気を病んで相手に傷害を与えるような思考になってからでは遅いですし、自分の人生を壊しかねません。