Klasse14(クラスフォーティーン)というメーカーの腕時計を貰いました。
いえ、プレゼントではないです。
・・・もう一度言いますか。
プレゼントではないです。

故障した不要品を貰いました。
どうもムーブメントがおかしくなってるようなので、興味本位で交換してみた一部始終。
腕時計を素人修理してみた
クオーツ腕時計のムーブメントは安く調達できることも多々
腕時計の裏蓋を開けるとクオーツムーブメントが見えました。
この時計はMIYOTA(ミヨタ)という会社のムーブメントが入っているようです。電池を入れ替えても動きません。
型番は記載がないのですが、画像検索などで調べたら2035という型番が使われていると判明。
楽天市場で680円+送料200円でした。(アリエクにもありそうな雰囲気でした)
もともとこの腕時計はいくらなのでしょう。
腕時計本体は1万円〜はするようですが、ムーブメント自体は格安です。
「だからこの時計に買う意味(価値)はない」なんて原価に取り憑かれた人みたいなことは言いませんけどね。

雑貨屋で売ってる3000円くらいの時計よりケースは分厚いですしステンレスもいい感じのマット感です。重量もほどよくあります。
腕時計のムーブメント価格が気になって他の腕時計も調べてみたのですが、3万円くらいのクオーツ腕時計で5000円くらいのクオーツムーブメントが載ってたりモノにより様々でした。

ガラスを外さないとムーブメント交換ができない
新品のムーブメントは先ほどの所から調達しました。
この腕時計は裏蓋のサイズが小さく、裏から文字盤を引き出すことができないので圧入されたガラスを外す必要があります。
ガラスの外し方がわからず「もしかして破壊するしかない感じ?」と調べまくっていたら「竜頭の穴から空気を送り込んで内圧を上げて吹っ飛ばして外す」という方法を発見。
うちには頼もしいマキタの電動空気入れがあるので試してみます。(記事はマキタの10.8V電動ドライバー&電動空気入れレビューDF333DSHS/MP100DZ)
こんな感じで竜頭の穴から空気を送り込むんですね。
竜頭はオシドリというすごーーーーく小さい穴を千枚通しで押しながら引っ張ったら抜けました。
竜頭を抜いたら裏蓋を閉めて、竜頭の穴に空気入れの先端を押しつけてひたすら空気を送りまくる。(電動なので片手でトリガー引くだけ)
「ちゃんと接続しないと空気漏れるじゃん」と思いますよね。確かに漏れるんですが、空気を押し込む量に対して抜けていく量が少ないので大丈夫な様です。(手動ポンプなら誰かに手伝ってもらった方がよさそう)
しばらく送りこんでいると突然「ポンッ!」という音と共にガラスが吹っ飛びました。

一緒に白いプラスチックパッキンみたいなのもぶっ飛んだので探すのに一苦労。外す時は洗濯ネットなどの中でやったほうが飛散防止になりそうです。
何はともあれ、ガラスを破壊することなく外すことができました。
針を外して再び付け直すだけのお仕事
バラバラになりました。

時計の針は細いし小さいし外すのもつけるのも大変です。てか秒針の細さがエグい。

専用工具がないので、むかし替バンドを買った時についてきたバネピンをいじる棒(名前わからん)でコツコツ押し込みます。
なんとか装着できました。
針は柔らかいので変に力をかけるとすぐ曲がります。
3本の針がぶつからないように竜頭を回して確認。
電池を入れたらコチコチ動き始めたので、あとはガラスを圧入して戻せば私の勝利です。

最後の最後に素敵なミスをして試合延長
圧入する道具など持ってないのでテーブルバイスを縦にして圧入器の代わりとします。
裏蓋を付けるときもずっとこれでやってたので問題ないと踏んでました。
・・・が!
やっちまった!!
まさか最後の最後に一番避けたいミスをしてしまうとは・・・。

しかしここで諦める訳にはいきません。
すぐさまAmazonで替えのミネラルガラスを買いました。
予備含め2枚あれば十分なんですけどコレ10枚セットなんですよね。
加えてAmazon倉庫からではなく中国から発送だったので少し時間かかりました。
サイズは計測したところ38.5mmで問題なさそうです。(メンズ)
割れた元々のガラスは厚みが1.4mm位なのですが、替えのガラスは厚みが1mmのものしかAmazonに売っておらず・・・。
(アリエクにもあるんですけど今度は2mmになる)

今度はちゃんと圧入用の工具を買いました。まぁ割れても予備ガラスは潤沢ですけどね。
で、一発で圧入は完了し、無事修理を終えました。
トップ画像は実は修理が終わったアフター画像だったんです。
さいごに
腕時計から思う自動車の未来。
よく「クオーツ式はムーブメントが壊れたら終わり」なんて言われますが「ムーブメントさえ調達できれば復活可能」ではあります。(ありました)
クロノグラフなど複雑なものじゃないただの3針であれば、変な話、他の時計のムーブメントを移植することだってできそうですし。
とはいえ、このような手軽さというか「交換すればいいじゃん」的なノリが無数の歯車で構成される機械式から見るとロマンに欠ける部分であると言えそうです。
そもそも私みたいな「ムーブメント交換すっか」と思わない人であればゴミ箱行きなのは言うまでもないですからね。
似たような話では「ガソリン車と電気自動車」がありますよね。
ガソリン車はエンジンの緻密な設計による駆動だそうですが、電気自動車はモーターで回すだけ。制御付きミニ四駆の世界です。
日本車は丈夫で長持ちと言われますけど、電気自動車になれば信頼性はともかく、コストや製造面で中国が圧勝するのは予想が付きます。
かつて機械式時計が一般的だった時代に起きたクオーツショックのように、ガソリン車も淘汰されてしまうのでしょうか。
自動車は多くの人にとっての重要な「移動手段」ですから、ガソリン車の淘汰は優秀な車を世に出してきた日本に壊滅的なダメージを残しそうですね。
1970年初頭スイス時計業界はクォーツの出現により危機に直面していました。1975年ゼニスも例外ではなく機械式時計の製造を止め時計製造はクォーツウォッチの製造のみを行うことを当時ゼニスを傘下に収めていたアメリカ企業から命じられ同時に機械式ムーブメント製造に必要な金型、金属道具、資料の破棄を命じられました。
当時クロノグラフムーブメントの製造を専門としていた工房責任者のシャルルベルモ氏は機械機構がいつの日かクォーツに打ち勝つことを信じてエル・プリメロの資料、金型、道具などを屋根裏部屋に隠しました。

エコという名のもとに大衆にイメージを定着させ、権力者が自分に都合よく世を動かし金を稼ぐだけではないのか?と。