アルミクロスバイクの塗装をガスケットリムーバーで剥離してみた話
こちらの記事の最後ですでにディスクブレーキ化が済んでいる旨を書きましたが、塩梅を見るために乗り回してきました。
イメチェンしたスペシャ号
塗装剥離で見た目の印象も変わり別人感
ただ真っ黒に塗りつぶしたこれが
こんな感じに。
写り的に鏡面感なくほぼシルバーな感じですが、光の具合です。
実物はもう少し金属感漂わせて光ってます。近くでみるとまだまだヤスリ傷だらけですが。
昔の私なら絶対に選ばないであろうサイドに茶色が入ったタイヤとか選ぶあたり「人は日々変わっていくんだな」とか思いました。
いや、人様のチャリンコをネットで見まくって似た感じの配色をしてみただけです。
理由なき11速、ワイドなレシオ
最近みるマウンテンバイクってフロントが32Tとか36Tくらいのシングルで、スプロケがやたらデカいんですよね。
そういうチューンだとどんな乗り心地なのか気になったので真似てみました。
というかクロスバイクってクロスさせてる割にみんなタイヤ細くしたり、ロードコンポ付けたり、軽量化させたりロードに寄せたがりませんか?(私もでしたが)
そんな日々を過ごしつつ、細タイヤにすると段差の多い街乗り場面での乗り心地がよくないと知った今。
素人ながらに「ぶっといタイヤにしてイマドキなマウンテンバイクに寄せたい」なんて思っていたんです。
そこで今回はフロントシングルかつリアは11-42Tのスプロケをチョイス。
クランクはXTと書いているけどただの中華中空クランクで、ディレイラーとスプロケットはDEORE M5100。
DEOREにしたかったとかはないのですが、下位グレードと見比べて「これにもう少し金出せばDEOREにできるのか。ならしておくか」みたいなノリだった気がします。
ちなみにシフターは7速用のSL-TZ500(Tourney TZ)
カノーバー改造回でフリクションなシフターが面白くて「こいつでなんとかならんのか?」とリミット拡張してみたら11速が引けてしまいました。
工程としては、分解すると内部にある2つのツメがストッパーとなっているのでリューターなどで削り落とします。(ついでに赤いパーツも見るからに邪魔になる矢印みたいな部分があるので削っておきます)
「そんなことしたら際限なくクルクル回るだろ!」なんて思ったんですが、実際はそんなことなく180°くらいでストップがかかりました。
これがトップ。本来のこいつはこんな6時方向まで下がりません。
そこから上げてくにつれヌルヌルとロー側に行き・・・
ここまでくると42Tにかかってくれます。これ以上回せません。
DEOREのカチカチシフターも3500円くらいで買えますが、これは600円そこらで済んでしまう圧倒的コスパも良きですね。
あとケーブル。
リムブレーキ車のフレームには途中でインナーケーブルが剥き出しになるようなケーブルガイドしか付いてないですよね。(フレームの中にケーブルを隠せるようなバイクは違うかもですが)
そのための後付け中華パーツなんかもあったりするものの、フレームに付いているケーブルガイド部分をリューターで削り拡張してフルアウターのまま貫通できるようにしてしまいました。
それでもケーブル処理がうまくいかない部分はタイラップで固定してます。
【関連記事】TACKLIFEのリューターを購入したら即壊れて違うモデルを買った話
言ってアルミなので金属用のドリル刃をつけた電動ドリルでゴリった方がすぐに貫通できますが、ドリルチャック部分がフレームに当たって使えないんですよね。
フレックスシャフトとかあればできるかもですが、リューターでゴリゴリ削る方が楽かもしれません。
もっとぶっといタイヤを履かせたかった
700Cではなく27.5インチホイールを用いてその分エアボリュームのあるタイヤを履かせるという手法は下記記事で知りました。
グラベルロードをカスタマイズ 700Cに27.5ホイール装着
で、真似するためにクイック仕様のWH-MT500を調達し、CHAO YANG(チャオヤン)とかいう激安の27.5X1.75のタイヤを買った訳ですが・・・。
あんま太くなった気がしません。Amazonレビューでも「太くない」って指摘されてたのを甘くみてました。
フロントはディスク化のために交換したMTBフォークなので当然クリアランスには余裕ありますし、フレーム(リア)の方もまだぶっといタイヤを履かせられそうな・・・。
実物見て選べるならそれが一番ですが「毎週Amazonやアリエクから届くパーツを組み合わせるとリアルスケールのバイクが完成。創刊号は490円」が私の信条なので、ネット調達以外手がないんですよね。
もう履いて外走っちゃいましたし、とりあえずこのまま使用する予定です。
ディスクブレーキ化の結果と報告
リアブレーキのディスク化アダプターは意外と丈夫だった(不安だけど)
ブレーキキャリパーはシマノのメカニカルBR-TX805(Tourney TX)
油圧も気になるところですが、ここは勝手を知っているメカニカルを付けました。(あとどっかでQRに油圧は強度的にいかがなものか?って意見を見たり。スルーアクスルが理想ですかね。)
リアには挟み込んで固定するタイプのディスク化アダプターを付けました。
ディスク化に関しては結構調べたんですが、海外では「Brake Therapy(ブレーキセラピー)」なる商品があったようです。
Vブレーキ台座とディスク化部品を一本のロッドでつなぐことで、前方向にかかる荷重に対していい感じの補強としています。
Brake Therapy disc brake conversion kit review
今も海外の一部では売られているようですが、アリエクでは見当たらず似た製品もないようでした。
というかこの「Brake Therapy(ブレーキセラピー)」を調べると情報が2010年とかそのあたりのものが多く「あちらではもはやディスク化なんて過去の話なのか?」という印象。
ちなみにサイメンの飯倉さんが過去に仕上げていたドッペルのミニベロはリアにブレーキセラピーのようなロッド構造と、挟み込みパーツのハイブリットな感じでやってました。(7:38から)
私もどうにか似た構造のものを搭載したいと悩み中です。
この手の部品は鉄やステンばかりだと思うので、アルミと比べて強度はともかく重量増になりそうですね。
現状、とりあえず挟み込むアダプターだけガッチリ付けて走ってみたところ「お、これだけでも意外と全くズレないな」という感じでした。
このフレームはエンド部分が一定の厚みじゃなかったのでワッシャー噛ませたりして厚みが均一になるよう調整しています。
作業台に乗せてホイールを回してブレーキをかける分には全然ビクともしないながらも「人が乗って走ってる最中でブレーキかけたら一発でズレるか、最悪ホイールに巻き込まれて色々ぶっ壊れたりして・・・」なんて思ってたのでこの安定性は意外でした。
という定型文をとりあえず置いておきます。
久々にスペシャ号に乗った感想
やっぱ太いタイヤいい。あとめっちゃ坂登れる。
今回のタイヤはルックス的に満足ではない太さですが、それでもエアボリュームがあり路面の衝撃が和らぎますね。
無駄に荒れた道に突撃したがるのがMTBあるあるだとか・・・走っていてそれに似た気分はあったと思います。
また、平地は常時トップ側の1,2段くらいしか使いものになりません。
ゆえに「この驚異的なクソ軽ローギアいらんのでは?無駄なことした?」なんて思ってましたが、坂道登るときに使うと異常に楽しいことを知りました。
たまにいく大きめの公園に「チャリで登る人などみたことがない坂道」があるのですが、試しにチャレンジしてみたらシコシコ登れてしまうではありませんか。
まぁただ坂道ウンヌンは私のギアに対する知識不足だっただけなんですけど。
坂道の登りやすさはフロント3段の時でも実感できたでしょうし。
さいごに
色変えパーツ変え、いつまでもつかスペシャ号
あ、でも最近知ったんですが、チタンフレームで有名?なLYNSKEYのHELIXというフレームはトップチューブやダウンチューブがねじれたデザインになっているのがとてもかっこいいですね。
以上、何かの参考になれば幸いです。